ちょっとだけ食べて、評価をつける。エンマ大王の如く採点。
ご立派なハリボテの身なり。接客態度に気に入らないなら、喧伝する。
どこかの国のやうに、「魔女狩り」「優生学」を熱心に信奉していて、都合の悪いものは獄門に処す。
たぷたぷと肥えた舌は、食慾と顕示慾を同時に満たすために有る。
「自分が美味いと言っているから、絶対に美味いのだ。」などとの賜り、信じて疑わない。
公務員のやうに自らの手に負えない才能や色彩を異端と決めつけて、場外退場させる。
農薬不使用だとか、天然素材だとか、なにがそれほど面黒いのだ。
真に味わうべきは「料理」であり、「情報」ではない。