バンドといふ物は、消え失せた。やれ天才ジャリタレや、天才合成音声屋なぞがごちゃごちゃと、底の底で吸い殻のやうに燻っているのみである。
「アニメの主題歌」「映像作品の主題歌」、何かに縋らないと有名にでもならない。
レコードショップは閉業、ライヴハウスは畳まれ、音楽はファッションに成り下がった
音楽を聴いているのは一部の私のやうな好事家のみで或る。
サムネイルに金を払う作曲者。MTVさながらで見るに堪えない。見てすらいない。
本当にインファイトで音で殴り合えない人間に、ミュージシャンを騙る資格すらない。
マリオネットのやうに若女を動かし、歌わせる。奴隷制度と何が違うのか。
更には、作品と人間の区別が出来ていない人間が増えすぎている。
顔がいいから聴く、発言が嫌いだから聴く、好きなアイドルだから聴く。
いったいどんな悪魔崇拝を経たらそうなれるのであろう、全く不可思議で或る。
もう沢山だ。年長者が生きて、若輩者が死んでいく。
まったく無様である。
ジャリタレの弾くhollowな曲が、熟練者のリアルなブルースを汚している。
音楽をレイプしている。
一曲だけ売れて、直ぐに消費されていく。
ポットヌードルだ。三分間だけ聴いて、それっきりだ。
すぐゴミ箱行きだ。もう辞めて呉れ。
同じやうな、個性も糞もない、ただの絵が歌う、誰かが描いた絵の世界。
くだらない。なんの攻撃力もない、誰にも嫌われない、
ソーメンのやうな歌声ばかり。
カラオケで一生歌って置け。
サーカスでも始めればいいだろう、大ペテンどもが。